テキサスインスツルメンツのTPA3122D2を用いてステレオアンプを製作しました。
このチップのデータシートを下に示します。
このシート内の「Figure29 BTL-8Ω Application Schematic」が参考にした回路です。

tpa3122d2

製作した回路図、プリント基板レイアウトおよびプリント基板の実際の写真を下に示します
回路図、レイアウトと写真は一部異なるところがあります
回路図では、JP1,JP2が書かれていますが、実装ではショートしており、ジャンパーピンはありません。また平滑用コンデンサC33は1000μF/35Vとなっていますが、並列に同じコンデンサが2個ついていますのでトータル3000μFとなります。
アンプの増幅率は、TPA3122D2の15ピンのGAIN0と14ピンのGAIN1で決定します。下の回路図でGAIN0,GAIN1ともGNDにしましたので増幅率は20dB(10倍)で、入力インピーダンスが60kΩとなります。
入力のカップリングコンデンサを1μFで 入力インピーダンスが60kΩから、形成されるハイパスフィルタのカットオフ周波数は fc=1/(2Pi*60kΩ*1μF)=2.6Hz となる。

TPA3122D2_schematic

TPA3122D2_layout

電源部

電源は、ヨトデンのHT-301(30V 1A)の電源トランスを使用する。
このトランスの2次側の出力電圧15Vをセンタータップとして15Vの両波整流とする。
整流ダイオード及び平滑コンデンサは、プリント基板内に実装している。
無負荷時(スピーカーをつなげていないとき)の整流後の電圧は20.7V(直流:実測値)である。

トランスの1次側には 電源スイッチとフューズを実装している。

部品表

部品名型名個数単価小計備考
ケース?1500500
電源ケーブル?100100
電源コードクランプ15050
フューズフォルダー18080
フューズ5050
RCAピンジャック60120赤/白
スピーカー端子90360赤/黒
電源スイッチ100100
電源トランスHT-30116001600秋月
プリント基板100100秋月
2Pターミナル2040秋月
3Pターミナル3030秋月
2Pコネクタベース/ハウジング1530秋月
3Pコネクタベース/ハウジング11515秋月
D級アンプICTPA3122D22470940マルツ
電解コンデンサ1000uF/35V360180秋月
電解コンデンサ470uF/35V440160秋月
電解コンデンサ100uF/50V21530
フィルムコンデンサ1uF/440160
フィルムコンデンサ0.68uF450200
セラミックコンデンサ1uF/50V41040
セラミックコンデンサ0.22uF/50V41040
セラミックコンデンサ0.1uF/50V41040
セラミックコンデンサ1000pF/50V41040
抵抗10Ω1020
抵抗4.7kΩ1040
コイル22uH430120
ダイオード1020
スペーサー45180
ネジ12560
ナット520
ワッシャ
シールドケーブル少々
線材少々
合計5465